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オーバーヒートだ 如何しよう!!
故障のうち、多い方に入るのがこのオーバーヒート
症状は
 1.初期 テンプルメーターの指針が、H メモリに近づいた!!
 2.初期 エンジンルームから、煙(蒸気)出た!!
 3.中期 テンプルメーターの指針が、いつもより上がらない!!
 4.中期 (冬)ヒーターが効かない
 5.後期 エンジンの力が急に無くなってカラカラ音がする!!
 6.末期 走行中、エンジンが、ガ.ガ.ガ.と止まってかからない!!
上記1.2.は初期症状で
 1.は 水が少しづつ漏れて水温が上昇した状態。
 2.は 1.の状態に気づかず、あるいは水が急速に失われて冷却水が沸騰した状態。
上記3.4.は中期状態で 1.の状態の1歩進んだ症状の一つ。
 3.は冷却水が失われ水温センサーが正常に作動しない状態。
 4.は冷却水が失われてヒーターに温水が廻らなくなった状態。
上記5.6.は後末期症状
 5.は 1.〜4.の後期でエンジン自体に、オーバーヒートの症状がおよんだ状態。
 6.は オーバーヒートが、エンジンを破損させてしまった状態。
この他冷却水の漏れによるもの以外、ラジエターなどの詰まり、ウオーターポンプの不良、点火時期の異常や、オイル不足によるもの、冷却能力を超えてしまったものなどがあります。
各症状、要因によって対応が違います。
先ず次の原因によるものから
 1.冷却水の漏れによるもの(前記1.〜5.のもの)
 2.冷却水の漏れ以外の原因によるもの
を考えてみましょう。
 
.冷却水の漏れによるもの。
応急修理は漏れている場所により異なります。漏れている場所を探しましょう。
漏れの探し方
 1.先ず水をいれエンジンをかけ、車の下に水の漏れてくるのを待ちます。
 2.水が漏れてきたらその上側のエンジンあるいはラジエター、ホース、パイプなどを調べます。
 3.下にもれてこない場合は、室内のヒーター部分の回りを調べます。ヒーターから漏れた場合マットなどが濡れています。
 4.下にも室内にも漏れていない場合はサー大変、エンジン内部の可能性大です。
 エンジン内部への漏れは次のような事が考えられます。
 1.ヘッドガスケットの破損によるもの
 2.シリンダーやヘッドなど本体のヒビ入り
 3.ほか
上記の場合、
 1.水はエンジンオイルに混入
  この場合は、エンジンオイルが白濁しますのでわかります。
  また、ラジエターのキャップにオイルが付着している事も有ります。
 2.排気といっしょにマフラーから
  この場合排気の臭いを嗅ぐと甘ったるいいやな匂い(ロングライフクーラントの焼けた)がします。
  エンジン以外にオートマチックミッションに漏れる場合があります。オートマチックオイルラインが
  ラジエターの中に引き込まれている場合があり、そこのパイプのヒビ入り、腐食などによるものが有
  ります。
  この場合、ミッションオイルが白濁します。ラジエターキャップにオイルが付着します。
 
ラジエターからの漏れ対策
少しの漏れならラジエターキャップをゆるめて温度計に注意しながら、又時々漏れ具合をチェックしながら走ります(ラジエターキャップは加圧タイプになっています。内圧が加わらないようにゆるめます)
パイプ、ホースなどで、紐などで縛れる場合は
耐熱.耐水性のシート状のものなどを当てきつくぐるぐる巻きしましょう。紐の無い場合はパンスト、ネクタイ、ぼろきれなど工夫次第です。
ヒーター部分からの漏れが確認できたら
エンジンルームと室内の間にヒーターに行くホースのジョイント部分があります。ホースを外し(入り側、戻り側とも)栓をする、折り曲げて縛る。などして止める。
どの場合でもラジエターキャップをゆるめて温度計に注意しながら、又時々漏れ具合をチェックしながら走ります。
 
オーバーヒートの原因が、冷却水の漏れ以外の場合
次のような事が考えられます。
 1.冷却水の循環不良(ラジエターなどの詰まり、ウオーターポンプ不良)
 2.潤滑オイルの不足、劣化、循環不良
 3.点火時期不良などのため
いずれも応急修理の対象では有りません。注意しながらゆっくり走りましょう。
どの場合もこれで解決とは行きません。早めに修理工場を探して修理しましょう。

閑話休題
オーバーヒートで水温が上がっているのにヒーターが効かないのはどうして!
普通に考えれば、オーバーヒートとは、冷却水の温度が異常に上がっている状態の事だからヒーターもガンガンに効いておかしくないはずですが実際にはヒーターは効きません。
その訳は、ヒーターのコア-(熱交換器)の中に温水が届かず水蒸気だけが入っているからなんです。水蒸気と温水とでは、コア-での熱交換効率が違い、蒸気は水より交換効率が低いと言うことなんです。だからヒーターコア-を通過した室内の空気が充分に暖められず、ヒーターが効かない事となるわけです。
ヒーターが効かないときは水が無いのではと疑いましょう!!
 
いずれにしてもオーバーヒートは「エンジンの悲鳴」
聞き漏らさずに修理しましょう。
エンジン破損は命取り。車の買い替えを迫られる事態にもなってしまいます。
 
 
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