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エンジンオイルの役目、交換時期
エンジンオイルの主な役目は
1.回転部、習動部の潤滑
一般的にはこう考えています。
しかしそれだけではありません。
2.エンジン内部の高温域の冷却
3.エンジン内部の洗浄
4.シリンダーとピストンの間のシーリング
など大切な役目を担っています。
だからオイル交換が大事なんです。
 
エンジンオイルの交換時期は車によっても、使用条件によってもちがいます。
次のような乗り方の場合は早めに換える(走行距離に対し)必要があります。
・重い荷物を主として運ぶトラック
・いつも定員一杯に乗っている事の多い乗用車
・高速道路を使う事が多い車
・年間走行距離が1,000Km前後と少ない車(劣化)
酷使する場合は良いオイルを5,000Km以内(3,000km毎がお勧め)に換えましょう。
又1年に1度は変えましょう。
 
通常通勤程度にのられる場合は普通のオイル(SH、SJ級)を 3〜4,000Km位を目安に換えましょう。
オイルフィルターはオイル交換3回に一度、(1万Km前後を目安)換えましょう。
 
では、どんなオイルが私の車には良いの!!
オイルを選ぶには大きく分けて
・オイルの粘度=耐寒性と耐熱性
・品質(対磨耗性、耐酸化性、清浄能力、ほか)
があります。
 
オイルの粘度は寒冷時の始動性と高速走行時の耐熱性の両方の性質が求められます。
その性能表示は10W−30等と表され、10Wは寒冷時の始動性−20℃を、また後の30は走行時のオイル粘度 10(mm/s2)を表しています。
 0Wは −30℃ 
 5Wは −25℃ 
10Wは −20℃ 
15Wは −15℃ 
20Wは −10℃
を表します。
後の数値はオイルの粘度を示し
20は粘度10以下 
30は粘度10 
40は粘度20 
50は粘度30 
を表していますます。
私は、平地で通常の使用(通勤、時々高速道)では10W−30をお勧めしています。
 
オイルの品質はガソリンエンジンとディーゼルエンジンとで表し方が違います。
ガソリンエンジン車のオイルの品質
API分類 耐磨耗性   耐酸化性   清浄分散性  腐食防止性 
SL
SJ
SH
SG

CよりAが優れている




 
 
 
ディーゼルエンジン車のオイルの品質
API分類 熱安定性   耐酸化性   清浄分散性  腐食防止性  耐オイル消費
CG−4
CF−4
CE  

  



 
DよりAが優れている

ガソリンエンジン車ではSJを ディーゼルエンジン車ではCF−4をお勧めしています。
ですから、関東以西の平地での通常使用(通勤、時々高速道)の範囲では SJ級10W−30 がお勧めオイルです。
通勤通学やお買い物での市内走行が主で高速などめったに乗らないのならSH 20W−20でも良いでしょう。
高速道路使用頻度の高い方はSL級10W−40、寒冷地やスキー御用達はSJ級5W−30が良いと思います。
 
もうひとつ化学合成オイルと鉱物オイルがあります。
合成油は性能が良いが値段が高い、鉱物油は性能は落ちるが値段が安いと思ってください。
こだわる方はお勉強してください。 
 
閑話休題
私たち修理屋がオイル交換だけ頼まれた時は、お客様が待っている時は良いんですが、車検.点検などでオイル交換した時などでは、ガソリンスタンドで「オイルが足りない」あるいは「汚れている」等と言われた、本当に取り替えたの?
などと疑われることが有ります。
 
GSはもともと「あぶら」を売る商売ですから、日常的にオイルをレベルゲージの「Hレベル」まで入れる癖がついています。
「Lレベル」だと足りないと判断して「Hレベル」まで追加 「1リットル入りました。!!」
と言う訳で 
オイル交換したって言っていたけど「1リットルも入った」本当に変えたの?
となってしまうのです。
 
修理屋は、レベルゲージの「Lレベル」でも「エンジンには充分な量」である事を知っていますから、オイルを「そのエンジンの規定量」入れてOK。
それが「Lレベル」付近だったりする訳です。
 
素人的には、オイルの量を多く入れた方が良い様に思われがちですが、多いとエンジン内部の抵抗が多くなったり、オイル漏れの原因になったりあまり良い事は有りません。
 
「Hレベル」は「これ以上入れてはいけません」ライン
「Lレベル」はこのラインまであれば「エンジンには充分の量」とメーカー承認ライン
と思ってけっこうです。
 
メーカーが「Lレベル」を設けて有る事は、「L」でもエンジンに対して充分の量、安全に機能するラインとして設定しているのです。
また、オイルの色も、オイルメーカーや種類等で青、赤、茶色だったりで汚れて見えたりしてしまいます。
 
修理屋をもっと信用してくださいね。
 
もう一つ。
修理屋にオイルの交換をしてもらうメリットは、抜き取ったオイルの量、汚れ具合などからエンジンの状態の診断が出来るということです。
 
量が少ない場合は、
・どこかに漏れはないか?
・冷却水にオイルが混ざっていないか?
・オイル下がり・お狩りは無いか?
汚れからは、
・冷却水がオイルに混ざっていないか?
・金属粉は混ざっていないか?
など修理屋の経験による勘が、お客様に頼まれなくたって働いているのです。
 
オイルはエンジンの血液。
また排気はウンチ.オシッコみたいなもの。
人間ドックの血液検査.検尿.検便を、クルマに対して無意識に修理屋はやっているんですよ!